絶滅危惧種コクガンとラムサール条約

コクガンとは?

「コクガン」は北極圏のツンドラで繁殖した後、毎年冬になると北極圏から志津川湾へやってくる渡り鳥です。国の天然記念物に指定され、絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅱ類:環境省・宮城県)でもあり、大変貴重な渡り鳥です。近年は100羽から200羽のコクガンが確認されています。

なぜ南三陸にやってくる?

コクガンが過ごすためには下記のような条件が必要とされています。

  • 穏やかな湾内であること
  • エサとなる海藻などの藻場があること
  • 岸壁などの休憩場所があること

これらが志津川湾ではすべてそろっているため、毎年多くのコクガンがやってきて越冬をしていきます。

冬場の志津川湾内では養殖いかだのぶいの間を悠々自適に過ごすコクガンや、流れ着いた海藻をつつく姿が漁港でも見ることができます。愛鳥家のみなさんにとっても非常に貴重な鳥となっていて、季節になると望遠レンズやスコープをもった愛好家の方々が海沿いでも見られます。

ラムサール条約

南三陸町の志津川湾は2018年10月にラムサール条約に登録されました。コクガンを代表する水鳥の貴重な地であること、そして200種以上もの海藻が「海の森」を作っている志津川湾の貴重な資源が世界に認められました。

ラムサールにまつわる書籍も多数。泊まるながら学べる宿

南三陸まなびの里いりやどのアネックスの廊下は「学びの廊下」としてさまざまな本が並ぶライブラリーホテルでもあります。現在、廊下正面には「ラムサール特別展」として、「海藻」や「渡り鳥」にまつわる書籍などを多数そろえています。

その他にも震災関連書籍や一般書などあわせて約3000冊もの蔵書でみなさまをお迎えしています。

泊まりながら学べる宿泊施設として、ぜひご利用ください。